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【お知らせ】「人」明日へのストーリー よさこいに魅せられて[ボツワナ共和国]
2025.09.25
2023年度4次隊
ボツワナ共和国/コミュニティ開発
井上日南子さん
【四国・高知との出会い】
はじめて四国を訪れたのは中学生の頃。長期休みになると父がキャンピングカー代わりに買った中古のマイクロバスで、家族と日本各地を旅していました。その年は四国。讃岐うどんを食べ、鳴門の渦潮を見て、桂浜を訪れました。細い山道に迷い込み、マイクロバスのすぐ横が崖でヒヤヒヤしたことを覚えています。
高校生になり進路を考えたとき、「大学の4年間を過ごすなら、おもしろい土地に行きたい」と思い浮かんだのが高知でした。家族と訪れた旅の記憶から、青い空、美味しい魚、路面電車、そして駅前で踊られていたよさこいが蘇ってきました。地元(京都北部)の冬の曇り空が苦手だった私には、南国らしい気候も魅力でした。
【よさこいとの出会い】
無事高知大学に合格し、高知での生活が始まりました。高知は気候だけでなく、人も温かい。今でもあの時の選択をした自分に「ありがとう」と言いたくなります。
大学では地域活動をしたいと思い、中心商店街でボランティアを行う学生団体に所属しました。その活動のなかで「よさこいチームを作ろう」となったのが、私とよさこいとの出会いです。こうして誕生したのが「叢雲(むらくも)」という学生チームでした。当初は50人ほどの小さなチームでしたが、一から作り上げる間に夢中になり、迎えた人生初のよさこい祭りでは、熱気と興奮に包まれ、忘れられない時間を過ごしました。
その後、世界一周や留学、そしてコロナ禍での帰郷などがあったため、実際に高知にいられた期間は決して長くはありませんでした。それでも、よさこいの記憶は今も鮮やかに心に残り続けています。
【アフリカで子どもたちと踊るよさこい】
ボツワナへの派遣が決まったとき、派遣前訓練中にも自主講座でよさこいを踊り、「いつか現地でも」と思っていました。
ボツワナは南部アフリカの平和な国で、果てしなく広い空がときどき高知を思い出させてくれます。
現地ではコミュニティ開発隊員として、小規模ビジネス支援活動に従事しています。普段は大人と関わることが多いのですが、ある日、隊員仲間の配属先で小学生の子どもたちに出会いました。彼らの活気ある様子を見て「この子たちとよさこいを踊ってみたい」と感じ、文化交流イベントのなかでよさこい演舞をすることにしました。幸運なことに高知県から鳴子を寄付して頂くことができ、みんな大喜びのイベントとなりました。鳴子一つ一つにはよさこいのチーム名が描かれていて、子どもたちの手に渡った時に、その歴史や想いがつながっていくのを実感しました。
実際に踊りを教えてみると、子どもたちは、体の内側からリズムが湧いてくるような独特なリズム感を見せてくれました。音楽の感じ方は、文化的というより生まれながらの感覚が大きいのではないでしょうか。恥ずかしさからか、踊らなかった子も、ペットボトルの手作りのドラムを奏でた音楽隊として参加し、全員で舞台を作ることができました。
青空に響く鳴子の音を聞いたとき、「ここに来てよかった」と心から思いました。子どもたちにとっても、日本人と一緒に踊ったよさこいが、思い出として残ってくれたらと願っています。
高知で出会ったよさこいが、今は遠いアフリカの地で子どもたちの笑顔につながっています。そして私はボツワナの空を見上げ、高知とのつながりを改めて感じています。
【詳細】
独立行政法人国際協力機構ホームページ>日本国内での取り組み>JICA四国>「人」明日へのストーリー>よさこいに魅せられて
https://www.jica.go.jp/domestic/shikoku/story/1573893_36358.html
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四国グローバルネットワークは、令和7年度外務省NGO相談員事業を受託しています。
https://www.sgn.or.jp/ngo/ngo.html
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